国立民族学博物館

目的、設立の経緯など
1.文化人類学民族学および関連諸分野を含む多様な研究の推進および、若手研究者の育成・支援を目的に、平成20年度より試行的プロジェクトを開始。平成22年度より制度化。
  <進行中の研究課題>
 1.帰還移民の比較民族誌的研究―帰還・故郷をめぐる概念と生活世界
   研究代表者:奈倉京子  
   研究期間:2011.10-2014.3

 2.現代消費文化に関する人類学的研究―モノの価値の変化にみるグローバル化の多元性に着目して
   研究代表者:小川さやか
   研究期間:2012.10-1015.3

 3.ランドスケープの人類学的研究―視覚化と身体化の視点から
   研究代表者:河合洋尚
   研究期間:2012.10-2015.3

 4.「国家英雄」から見るインドネシアの地方と民族の生成と再生
   研究代表者:津田浩司
   研究期間:2012.10-2015.3


2.若手研究者による民博の共同利用の促進および、若手研究者の育成・支援を目的に、平成21年度より「みんぱく若手研究者奨励セミナー」を実施している。特定のテーマを設定し、関連する民博スタッフによる講演と受講者の研究発表をおこなっている。最優秀発表者には「みんぱく若手研究者奨励賞」を授与している。

<これまでのテーマ>
平成21年度:開発現象に関わる文化人類学
平成22年度:国境を越える市民社会と人類学
平成23年度:マテリアリティの人間学
平成24年度:包摂と自律の人間学――空間をめぐって


活動の内容(研究会の頻度、規模、テーマ、参加者、開催場所など)
1.公募:4月下旬締めきり、各年度3件程度採用。研究代表者は申請時39歳以下、共同研究員は代表者と同世代の若手研究者。研究期間は初年度を10月スタートとし、研究成果公開準備を含めて2年半以内。毎年度70万円を上限に、共同研究会開催費(旅費・日当・宿泊費)を支給。

2.公募:9月下旬締めきり、10名程度採用。応募資格は「大学院博士後期課程の大学院生あるいはPD、または左記に相当する研究歴を有し、積極的に参加する意思を持つ者」とする。11月下旬の3日間を予定。参加者には旅費と宿泊費を支給。


研究会のスピンオフ的な活動、および今後の展開について考えていること
▶研究成果の公開が義務づけられている。
 1)各年度末に共同研究年次報告書を提出。
 2)毎年度、『民博通信』で研究内容を紹介
 3)研究終了後、共同研究実勢報告書を提出するとともに、共同研究成果報告会で発表。
 4)共同研究会終了後2年以内にその成果を『国立民族学博物館研究報告』に投稿する。また、希望すれば『国立民族学博物館論集』、Senri Ethnological Studies (SES)で刊行することも可能。


連絡先(メールアドレスやウェブサイトなど)
Web: http://www.minpaku.ac.jp/

その他
みんぱくは、2009年度よりグローバル化のなかでの人やモノとの関係に焦点をあてた「包摂と自律の人間学」と「マテリアリティの人間学」という機関研究をスタートしました。
みんぱくは若手研究者(集団)が主体となって活用できるように変わりつつあります。すでに十分に組織化されている研究プロジェクト、これから組織化をおこなう萌芽的研究プロジェクト…いろいろあると思いますが、民博を活用しつつ研究を深めていただければ幸いです。