神戸人類学研究会(旧・神戸大学社会人類学研究会 )

目的、設立の経緯など
1994年に有志による「社会人類学研究会」が発足し、2002年からは研究会誌『ぽぷるす』(査読なし)を刊行してきました。2007年に大学院改組で新たに文化人類学コースが設置されたのを機に、『ぽぷるす』はコース機関誌『神戸文化人類学研究』(査読あり)としてリニューアルされました。「社会人類学研究会」は一時の活動休止期間を経て、2010年に「神戸人類学研究会」として活動を再開しました。

活動の内容(研究会の頻度、規模、テーマ、参加者、開催場所など)
2010年に活動を再開して以来、休業期間を除いて月1回を目標に研究会を開催しています。研究会のテーマは特に設定していません。毎回の発表者が自身の研究テーマに即して発表を行う場となっています。神戸大学の院生や教員だけでなく、学外の院生や研究者にも発表をお願いしています。開催場所は神戸大学構内です。通常、研究会には文化人類学コースの学生と教員を中心として15〜30名程度の参加者があります。
本研究会の情報は広報用メーリングリストで配信しています。登録を希望される方は、『神戸文化人類学』事務局 (anthropology [at] people.kobe-u.ac.jp)までご連絡ください。


研究会のスピンオフ的な活動、および今後の展開について考えていること
文化人類学コースの学生を中心に読書会も行い、人類学とその周辺の重要文献を輪読、議論しています。時期にもよりますが、ほぼ毎週開催しています。こちらも学外の方の参加を歓迎いたします。

連絡先(メールアドレスやウェブサイトなど)
『神戸文化人類学研究』事務局メールアドレス
anthropology [at] people.kobe-u.ac.jp

神戸人類学研究会ウェブサイト
http://web.cla.kobe-u.ac.jp/group/kobe-anthro/

その他
研究会発表者を随時募集しております。特に近隣の研究会と発表者の交換を通じて交流し、より刺激の多い研究環境を作ることを目指しています。

【以下、2011年度以降に開催した研究会】

第56回(2011.6.15)土屋敦子氏(神戸大学大学院国際文化学研究科博士後期課程)
 『ベトナム南部の明郷の実態的特質と研究課題』

第57回(2011.7.20)テーマ:ジャマイカの宗教とポピュラー音楽の現在
二宮健一氏(神戸大学大学院国際文化学研究科博士後期課程)
『教会に取り込まれるダンスホールの「バッドマニズム」:教会とダンスホールの男性性をめぐる考察』
神本秀爾氏(京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程)
『自分らしく生きる資源としてのラスタファーライ―ダンスホール・ラスタ登場以降の ボボ・シャンティにおける「レゲエ的なるもの」の位置について』

第58回(2011.11.14)福井栄二郎氏(島根大学法文学部 准教授)
 『名を授ける、私になる:ヴァヌアツの命名実践から考えるケアと主体性』

第59回(2011.12.9)大場千景氏(総合研究大学院大学
無文字社会の「歴史」を構築し記憶する3つの技法―南エチオピア牧畜民ボラナにおける口頭年代史を事例として―』

第60回(2012.5.16)吉田佳世氏(首都大学東京大学院博士後期課程)
『女縁がつくる新たな祭祀空間と民俗的知識の流通―沖縄の民俗的祭祀(ウガングトゥ)を事例に』

第61回(2012.6.8)小川さやか氏(国立民族学博物館 研究戦略センター助教
『瀬戸際の実践・行為とウジャンジャ―タンザニアの都市零細商人マチンガの商実践を事例に』

第62回(2012.07.11)
鈴木 亜望氏 (神戸大学大学院 国際文化学研究科 博士後期課程)
フェアトレードの研究動向とその分析』
岡村 兵衛氏 (神戸大学大学院 国際文化学研究科 博士後期課程)
『日本近代史に視る「ハーフ」の〈呼び名〉の変遷とその意味』

第63回(2012.12.12)中野歩美氏(関西学院大学大学院 社会学研究科 博士課程後期課程)
『インド・タール沙漠におけるジプシー表象と人びとの実践に関する考察』