京都人類学研究会(近衛ロンド)
目的、設立の経緯など
- 京都人類学研究会は京都を中心とする関西の人類学および関連分野に関心をもつ大学院生・研究者がその研究成果を報告する場です。どなたでも自由に参加いただけます。
- 創設は1969年のようです。元々は、現在国立民族学博物館名誉館長で、当時京都大学人文科学研究所の教授であった梅棹忠夫を中心に開かれていた人類学の研究会で、毎週水曜日、午後7時から10時頃まで、楽友会館という京都大学の同窓会館で開かれていました。楽友会館は京大の近くの近衛通にあります。そこから近衛ロンドという通称がうまれました。(ちなみに、ロンドというのはエスペラント語で「集まり」を意味します)
- 梅棹忠夫、和崎洋一、中尾佐助、佐々木高明、谷泰、藤岡喜愛、米山俊直といった諸先生たちが議論を重ねていたそうです。また若き石毛直道、松原正毅、端信行、江口一久、福井勝義らが、助手、大学院生として参加していました。
- 現在は、京都大学の人類学関係の教員が交代で代表を務め、人類学を学ぶ大学院生と若手研究者たちによって運営されています。
過去の代表者:
谷泰(1996)、田中雅一(1997)、市川光雄(1998)、菅原和孝(1999)、松田素二(2000)、足立明(2001)、田中雅一(2002)、速水洋子(2003)、田中雅一(2004、2005)、田辺明生(2006)、杉島敬志(2007)、清水展(2008)、田中雅一(2009)、松田素二(2010)、藤倉達郎(2011)
活動の内容(研究会の頻度、規模、テーマ、参加者、開催場所など)
- 京都を拠点とする研究者の月例報告(5・6・10・11・1・3・4月)と季節例会(7・12月)を中心に活動を行っています。
- 学生や研究者以外の方も参加できるように開始時間を主に金曜日の夕方からにしています。
- 月例会は、発表者に45分〜1時間弱ご発表いただき、コメンテーターによるコメント、フロアを交えて討論、そのあと懇親会というかたちです。
- 季節例会は、形式は月例会とほぼ同じですが、発表者が複数人になり大規模なかたちになるので昼から行うことが多いです。
- 基本的に京都大学(京都市左京区)の人類学関係の教員のいる研究科の部屋を借りて開催しています。
- 2010年度のテーマ一覧
- 『呪詛か、あるいは政治批評か?―ウガンダ東部アドラ民族の流行歌を通して―』
- 『フィリピン政治と争われる境界線−新自由主義時代における民主主義の隘路−』
- 『エンタテインメントと文化人類学』
- 『共有される母―南アジア系ディアスポラとクレオール(化)』
- 『「ポスト」サパティスタの問題構制―インディへニスモからサパティスモへ、その先は?』
- 『「平等的カースト性」を求めて―現代北インドにおける「改宗仏教徒」の宗教儀礼実践の様相から―』
- 『「新しいネパール」とローカリティーの生産―連邦制と民族自治をめぐる議論』
- 『賭けと妄執−出来事としての日常と妖術に関する一考察−』
- 『トランスナショナルに生活するフィリピン人と出会う、そして今後』
- 『ネイティヴの人類学と先住民:アイヌの言語学者・知里真志保を中心に』
研究会のスピンオフ的な活動、および今後の展開について考えていること
『季刊人類学』全二〇巻のバックナンバーを販売しております。関心のある方は事務局にご連絡ください。セット価格二〇万(八〇冊)、各巻二五〇〇円です。公費での購入も可能です。
事務局:shakti [at] zinbun.kyoto-u.ac.jp(田中雅一)
連絡先(メールアドレスやウェブサイトなど)
主にメーリングリストで告知や宣伝の連絡をしています。
http://groups.yahoo.co.jp/group/kyojinken/
研究会については以下のメールアドレスにお問い合わせください。
inq_kyojinken[at]hotmail.co.jp
その他
関西にお住まいの方、または圏外の方も関西に来られることがありましたらぜひ一度ご参加ください。